天女の舞のある県指定文化財光福寺の山門が修復。
上記工事完成写真
見ると山門の柱二本の足下が潰れ傾いていた。
最初はどうなることかと・・・
一目でシロアリ被害だと分かった。
破れた足下を巻く銅板がパックリ裂け中の木が腐っていた。
単純に起こせばいいかと思っていたが
もう一本ひどいシロアリが見つかった。
巻いてあった銅板を取外し
修復の厄介さを感じる事になる。
3本とも継替える?
転倒してしまう可能性、脆弱な対応はできない。
基礎は、屋根は、塀は・・・・
もうじき新盆。旧盆までには間に合わせたいが・・・。
7月から始まった工事の難所は
曳き家で使う手法をうまく利用できるかということ。
狭い限られたスペース。
基礎を作りの為の掘削、人間の作業性は・・・
そして天候とにらめっこ。
今年は雨が多い。
雨の侵入も気になるが
幸い傾斜地に立っているので水はけは自然に。
ゆっくりだが着実にコトが進んで行くのは
気持ちがいい。
旧盆の盆踊り。
子ども達の進入を防ぐ網も。
台風に備えてさらに養生を補強。
ようやく仕上げ段階に。
自然塗料。神代色。
黒でもなく焦げ茶でもなく
墨茶色と言った感じで上品に仕上がってくれた。
本堂を見に来てくれる檀家を始め
柏尾を訪れる人達を向かい入れやすくなった。
山門自体は文化財に指定されていなかったので
緊急の工事が可能となった。
文化財建築の修復には手間がかかるが
それが不要だった分スムースに運べた。
今回の七夕豪雨以来の台風にも山門は耐えられた。
週明けに来るさらなる大型台風19号。
墓地のある山の土砂崩れが気掛かりだ。